中国製軸受総合カタログ
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- 7 -表3.1 軸受の形式の選択検 討 項 目選 択 方 法1) 軸受取付け空間軸受取付け空間に配置できること。● 軸の剛性と強度は軸系の設計には重要であり、まず軸受の内径を決定しなければならない。しかし、多くの寸法系列と形式があるため、最適な形式を選択しなければならない。2) 軸受形式と荷重荷重の大きさ、方向と性質。[荷重負荷能力は基本定格荷重で表され、その数値は軸受の寸法表に記載している。]● 荷重の大きさ、ラジアル荷重のみが作用するかどうか、アキシアル荷重が一方向か二方向か、振動量や衝撃、その他の変更に応じて左右される。最適な軸受の形式を選択する前にこれらの要素を考慮しなければならない。● 通常、内径が同じ軸受のラジアル荷重負荷能力は以下の順番となっている。  [深溝玉軸受 < アンギュラ玉軸受 < 円筒ころ軸受 < 円すいころ軸受 < 自動調心ころ軸受]3) 回転精度回転精度の必要条件を満たしている。● 工作機械の主軸、ガスタービンおよび制御機器などは高い回転精度、高速および低摩擦が要求される。この場合、精度等級が5級以上の軸受を使用する。● 通常、以下の軸受を使用する。 [深溝玉軸受、アンギュラ玉軸受、円筒ころ軸受]4) 剛性機械の軸系の剛性を満たしている。● 工作機械の主軸、自動車の終減速装置やその他の用途では、軸の剛性とともに軸受の剛性も高めなければならない。● 荷重を負荷する際のころ軸受の変形は、玉軸受の変形よりも小さい。● 予圧を与える(負のすきまを与える)と剛性を高めることができる。この方法はアンギュラ玉軸受や円すいころ軸受に適している。5) 回転速度機械の要求回転速度に適している。[回転速度の限界値は許容速度(min-1)で示し、その数値は軸受の寸法表に記載している。]● 軸受の許容速度は軸受の形式だけでなく軸受の寸法、保持器の形式、精度、負荷能力条件や潤滑法などによって左右される。選択時には、これらの要素を考慮しなければならない。● 以下の軸受は高速回転に使用する。 [深溝玉軸受、アンギュラ玉軸受、円筒ころ軸受]6) 内輪と外輪の相対的な傾き内輪と外輪とに相対的な傾きを与えるような理由の検討(荷重による軸のたわみ、軸、ハウジングの精度不良や取付け誤差)をしなければならず、これらの条件を満たす軸受を選択する必要がある。● 内輪と外輪の間の相対傾きが大きすぎると、内部荷重が生じて損傷の原因となるので、この傾きを吸収できる形式の軸受を選定する。● 通常、許容傾斜角は以下の順序で大きくなる。  [円筒ころ軸受、円すいころ軸受、深溝玉軸受(アンギュラ玉軸受)、スラスト玉(自動調心ころ)軸受]7) 取付けと取外し定期的な点検などによる軸受の取付けと取外しの頻度と方法を確認する。● 取付けや取外しが頻繁な場合は、取外しが可能な内輪と外輪を備えた円筒ころ軸受、針状ころ軸受および円すいころ軸受を選択すると便利である。● テーパ穴自動調心玉軸受やテーパ穴自動調心ころ軸受は、アダプタや引抜きスリーブを用いれば取付けや取外しに便利である。3 軸受の形式の選択軸受の形式を選択するときには、軸受の使用条件を理解することが非常に重要である。表3.1には、検討すべき主な要素を記載している。

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