中国製軸受総合カタログ
20/306

- 12 -JRA5.2.3 寿命補正係数軸受の寿命計算式は、大部分の軸受の一般応用での寿命計算に適用するが、一部の特殊な使用、および他の寿命に及ぼす要素を考慮した場合、適用条件に満たない。ISO規格に基づき、寿命計算式へ3つの補正係数a1、a2、a3 を導入する。すなわち、Lna=a1a2a3(C/P)pここで、Lna:任意の使用条件での寿命   (そのうち、nは信頼度要求、すなわち信頼度(100-n)%での補正寿命)、106回転a1:信頼度係数a2:材料係数a3:使用条件係数信頼度係数a1信頼度係数a1は、材料、使用条件が同じ場合、軸受の信頼度90%以上を要求する寿命計算に用いる。表5.3 信頼度係数a1信頼度%Lna190L10195L50.6296L40.5397L30.4498L20.3399L10.21材料係数a2軸受材料の化学成分、冶金法、熱処理方法などは、軸受寿命に及ぼす影響が大きいため、寿命計算式に材料係数a2を導入する。特殊な冶金法を施した高品質の材料に対しては、a2>1とする。熱処理を行って硬度が基準値により低い材料に対しては、a2<1とする。使用条件係数a3軸受寿命は、かかる荷重のほか、潤滑、回転速度、運転温度などの使用条件に関わるため、寿命計算式に使用条件係数a3を導入する。一般使用条件に対しては、a3=1とする。潤滑条件が特に優れ、弾性流体の潤滑油膜が十分に作り出される場合、a3>1とする。回転速度が非常に低い場合(DmN<10000)、a3<1とする。5.2.4 軸受荷重の算定軸受に作用する荷重は、一般的に軸受が支える物体の重量、回転体の自重、歯車やベルトの伝達力および機械の運転によって生じる荷重などである。これらの荷重は、理論的に数値計算できるものもあるが、計算が困難なものもある。また、機械は運転中に振動や衝撃を伴うものが多く、軸受に作用する荷重のすべてを正確に求めることは難しい。したがって、軸受荷重をより正しく求めるため、計算できる荷重に経験によって得られた種々の係数を考慮する。ラジアル荷重やアキシアル荷重が計算によって求められても、実際に軸受にかかる荷重は、機械の振動や衝撃によって計算値より大きくなることが多い。その荷重は、次式で求められる。Fr=fw・FrcFa=fw・Facここで、Fr、Fa:軸受に作用する荷重(N)Frc、Fac:理論上の計算荷重(N)fw:荷重係数表5.4 荷重係数fwの値運転条件使用箇所例fw衝撃のない円滑運転電動機、工作機械、空調機械1~1.2普通の運転送風機、コンプレッサ、エレベータ、クレーン、製紙機械1.2~1.5衝撃・振動を伴う運転建設機械、クラッシャ(砥石)、振動ぶるい、圧延機1.5~3

元のページ  ../index.html#20

このブックを見る