中国製軸受総合カタログ
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- 33 -9 軸受の摩擦係数転がり軸受の摩擦トルクは滑り軸受と比較しやすいように、軸受の呼び内径を基準にして次式で表すことができる。   2MM=μ──   Pdここで、μ:摩擦係数(表9.1)M:摩擦トルクmN・m{kgf・mm}P:軸受の荷重、N{kgf}d:呼び内径、mm摩擦係数 μ は、軸受の形式、荷重、回転速度、潤滑剤などによって大きく影響を受ける。通常の条件で安定した回転状態の場合の摩擦係数の目安値を表9.1に示す。表9.1 各軸受の摩擦係数軸受形式摩擦係数 μ深溝玉軸受0.0010-0.0015アンギュラ玉軸受0.0012-0.0018円筒ころ軸受0.0008-0.0012円すいころ軸受0.0017-0.0025自動調心ころ軸受0.0020-0.0028スラスト玉軸受0.0010-0.0015自動調心ころスラスト軸受0.0020-0.00288 軸受の許容回転速度軸受の回転速度には限界がある。軸受を回転させた場合、軸受内部の摩擦熱によって温度上昇が大きくなり軸受の焼付きなどによって継続運転ができなくなる。焼付きやある限度以上の発熱を生じさせないで継続運転できる回転速度の許容値を軸受の許容回転速度という。したがって、許容回転速度は、軸受の形式、寸法、潤滑方法、潤滑剤の質および量、保持器の材料や形状、軸受荷重やその他の要因によって異なる。各形式の軸受寸法表には、グリース潤滑および油潤滑の場合の許容回転速度が記載されている。その値は標準設計の軸受を普通の荷重条件(C/P≧12、Fa/Fr≦0.25程度)で運転する場合の許容回転速度である。なお、潤滑剤の種類、銘柄によっては、他の性能に優れているが高速回転には適さないものもある。8.1 許容回転速度の補正荷重条件として、C/P<12(すなわち、動等価荷重Pが軸受の基本動定格荷重Cの8%程度以上)の場合、またはアキシアル荷重がラジアル荷重の25%を超えるような合成荷重を受ける場合には、次式を用いて許容回転速度を補正する必要がある。na=f1・f2・nここで、na:補正した許容回転速度、min-1 f1:荷重の条件による補正係数(8.1) f2:合成荷重による補正係数(8.2) n:普通の荷重条件における許容回転速度、min-1 (軸受寸法表記載値) C:基本動定格荷重、N{kgf} P:動等価荷重、N{kgf} Fr:ラジアル荷重、N{kgf} Fa:アキシアル荷重、N{kgf}8.2 シール付き玉軸受の許容回転速度接触形シール(RS形)付き玉軸受の許容回転速度は、シール接触部の線速度によって制限される。この許容線速度はシールのゴム材料によって異なる。1.00.90.8f10.70.6567891011CP図8.1 軸受荷重による補正係数 f1 の値f20.60.70.80.91.000.51.01.52.0FaFrアンギュラ玉軸受深溝玉軸受円すいころ軸受自動調心ころ軸受(Fa/Fr≦2e)図8.2 合成荷重下による補正係数 f2 の値

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