中国製軸受総合カタログ
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- 34 -JRA表10.1 荷重の性質とはめあいとの関係軸受の回転状態図例荷重の性質はめあいの選択内輪:回転外輪:静止荷重の方向:固定内輪回転荷重内輪:しまりばめを採用内輪:静止外輪:回転荷重の方向:外輪とともに同時に回転外輪静荷重外輪:すきまばめを採用内輪:静止外輪:回転荷重の方向:固定内輪静荷重内輪:すきまばめを採用内輪:回転外輪:静止荷重の方向:内輪とともに同時に回転外輪回転荷重外輪:しまりばめを採用10 軸受のはめあい10.1 はめあいについてはめあいの目的は、軸受の内輪または外輪を軸またはハウジングに固定して、はめあい面で円周方向の有害な滑りが起こらないようにすることである。この有害な滑り(クリープと呼ぶ)が生じると、異常発熱、はめあい面のひっかき傷(これにより磨耗鉄粉の軸受内部への侵入が生じる)、振動やその他の問題を引き起こし、軸受は十分な機能を発揮することができなくなる。したがって、軸受は荷重を受けて回転するため、通常、内輪と外輪は軸またはハウジングに固定されるよう、しめしろを与える必要がある。10.2 軸およびハウジングとのはめあい軸およびハウジング穴がメートル系列の場合の寸法公差は、GB/T275-93 《転がり軸受の軸およびハウジングとのはめあい》で標準化[ISO286(JISB0401)に準拠]されている。寸法公差を選定することで、軸またはハウジングと軸受とのはめあいが定まる。軸およびハウジング穴の寸法許容差と精度がP0等級の軸受とのはめあいの関係を図10.1に示す。10.3 はめあいの選択はめあいの選定は、軸受に作用する荷重の方向と性質および内輪・外輪の回転状態によって荷重の性質は、回転荷重、静荷重または方向不定荷重に分けられる。回転荷重または中間方向荷重を負荷する軌道輪にはしまりばめを、静荷重を負荷する軌道輪にはすきまばめ(表10.1を参照)を使用する。軸受の荷重が大きいか振動、衝撃荷重がかかる場合は、しまりばめを大きくする。中空軸、薄型軸受箱または軽量亜鉛またはプラスチック軸受箱を使用する場合、かたいはめあいが必要となる。高度の回転精度が必要とされる場合、高精度の軸受を使用する必要があるが、軸または軸受箱の寸法精度を高くして過度のしまりばめを防止すること。しめしろが大きすぎる場合、軸または軸受箱の幾何学上の精度が軸受の内輪および外輪の幾何学形状に影響を及ぼし、軸受の回転精度を損なうおそれがある。分離不可能な軸受(深溝玉軸受など)の内輪と外輪の両方にしまりばめを用いる場合、軸受の取付けと取外しが非常に不便になる。内輪または外輪にはすきまばめを使用するのが望ましい。10.3.1 荷重の性質の影響荷重の性質に応じて、軸受の荷重は内輪回転荷重、外輪回転荷重および方向不定荷重に分けられる。これらの荷重とはめあいの関係を表10.1に示す。静止荷重方向不定荷重静止荷重方向不定荷重

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