中国製軸受総合カタログ
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- 35 -10.3.2 荷重の大きさとしめしろ内輪にラジアル荷重が作用すると、軸と内輪の最初のしめしろが減少する。しめしろの減少量は次式で求められる。[Fr≦0.25Coの場合]⊿dF=0.08 ─・Fr×103[Fr>0.25Coの場合]⊿dF=0.02 ─×103BdBFrここで、⊿dF:しめしろの減少量、mmd:軸受の呼び内径、mmB:呼び内径幅、mmFr:ラジアル荷重、N{kgf}Cor:基本静定格荷重、N{kgf}したがって、ラジアル荷重が重荷重の場合(Co値の25%を超える)、軽荷重の場合よりかたいはめあいが必要である。衝撃荷重の場合には、さらにかたいはめあいが必要である。10.3.3 はめあい面の粗さの影響はめあい作業でのはめあい面の塑性変形により、はめあい後の有効しめしろは、見かけのしめしろより小さくなる。この見かけのしめしろははめあい面の仕上げによって影響を受ける。一般に有効しめしろは、近似的に次式で表される。[研削軸の場合]⊿deff≒───⊿da [旋削軸の場合]d+2d⊿deff≒───⊿da d+3dここで、⊿deff:有効しめしろ、mm⊿da:見かけのしめしろ、mmd:軸受の呼び内径、mm10.3.4 温度の影響としめしろ運転中の軸受温度上昇により、内輪と軸に温度差が生じた場合しめしろは減少する。軸受内部とハウジング周囲との温度差を⊿tとすると、内輪と軸のはめあい面の温度差は近似的に(0.10~0.15)⊿tと仮定して差し支えない。そこで温度差によるしめしろの減少量は次式で求められる。⊿dt =0.10 ~0.15⊿t・ ・d  ≒0.0015⊿t・d×103αここで、⊿dt:温度差によるしめしろの減少量、mm⊿t:軸受内部とハウジング周囲との温度差、℃α:軸受鋼の線膨張係数、(12.5×10-6)1/℃d:軸受呼び内径、mmしたがって、軸受温度が軸より高い場合には、かたいはめあいが必要である。また、外輪とハウジングとの間では、その温度差や線膨張係数の差によって逆にしめしろが増大することがある。10.3.5 はめあいによる軸受内の最大応力しめしろを与えて軸受を取付けた場合、軌道輪は膨張又は収縮して応力が生じる。この応力が大きすぎると、軌道輪が破損することがあるので注意が必要である。はめあいによって生じる軸受内の最大応力は表10.2に示す式で求められる。目安値としては、しめしろの最大を軸半径の1/1000以下とする。

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